車いすバスケットボールプレーヤー 藤本怜央(ふじもとれお)からのメッセージ

プロフィール

藤本怜央

車いすバスケットボールプレーヤー

車いすバスケチーム「ハンブルガーSV(ドイツ)」「宮城MAX」及び日本代表チームで活躍中
日本代表チームでは2013年よりキャプテン
【宮城MAX】
日本選手権 9連覇(2008〜2017※2012は大会中止)
得点王 10大会連続11回獲得
2009・2014・2016・2017MVP獲得
【国際大会】
2004アテネパラリンピック 4位
2005U-21世界選手権イギリス大会 準優勝
2006ゴールドカップ オランダ大会 7位
2008北京パラリンピック 7位
2010ゴールドカップ イギリス大会※ 10位
※得点ランキング1位(平均得点)
※リバウンドランキング2位
2010アジアパラリンピック(中国・広州)優勝
2012ロンドンパラリンピック 9位
2014アジアパラリンピック(韓国・インチョン)準優勝
2014北九州チャンピオンズカップ国際車椅子バスケットボール大会 優勝
2016リオパラリンピック 9位

使用車いす

バスケ用:NSB-08
5月 日本選手権 2015年6月19日
皆さんこんにちは。
更新の感覚が空いてしまいました。ごめんなさい。
ドイツリーグが終わり、帰国してから非常にバタバタとしていました。

まずは、4月末に帰国し、5月4日〜6日に東京体育館で開催された日本選手権に出場。
約半年ぶりのチーム復帰で、帰国後4日での国内最高峰大会への出場でした。
チームとしての調整期間は2回!今まで1年かけてこの大会に照準を合わせてきた事もあり、今回の出場は今まで以上に緊張しましたね。
しかし、ドイツにいる時にも藤井選手や豊島選手と情報を共有してきたことで、対相手チームのスカウティングを問題なく出来ていたので、後は久しぶりのチームメイトとの連携や、ミスの少ないバスケットをどのように行うかが勝利へのポイントになりました。
また、今回の大会は例年よりも試合数が多いということ、そして準決勝で昨年接戦を繰り広げた千葉ホークスと対戦するというところが大きなポイントになりましたね。
評判通り隣のブロックでは千葉ホークスが圧倒的な強さを見せて勝ち上がってきました。
ここまでは予想通りに進んでいたこともあり、体調面も精神面もしっかりと整えて準決勝に挑みました。
千葉のエース・土子選手が序盤から集中力高くプレー、しっかりとハイアベレージで得点していく試合展開。ディフェンスもプレスディフェンスをベースにかなりハイテンポなバスケットを仕掛けてきました。僕たちはボールをしっかりと運ぶこと、クロスをしっかりとかけて数的有利に常に立ち、オフェンスを確実に決めていく精度にこだわりました。
2Qの中盤からこの作戦が効きはじめ少しずつ点差を離していくことに成功。
気を抜いたら一気に逆転される戦いではありましたが、冷静に試合を進めることが出来たこと、全員が確実に仕事を遂行し続けることが出来たことが勝利につながったと思います。
そんな準決勝のなかで、相手ながら本当に尊敬できるプレイヤーが土子選手。
どんな状況でもシュートを決める得点能力と力強いリーダーシップでチームに最後まで戦う気持ちを途絶えさせなかったキャプテンシーは非常に尊敬できました。
今、土子選手とは10月の予選会に向けて代表候補としてともに世界と戦っているチームメイトでもあります。
そんな選手が国内で圧倒的なパフォーマンスをしてくれたことが何よりも嬉しかったですね。

宮城MAXは千葉に勝利し決勝へ進出。これで史上最多の7連覇に王手をかけることになります。対戦相手は今日本で一番勢いのある埼玉ライオンズでした。
埼玉は非常に若い選手が多く、トランジションの早いチーム。当然決勝でも走り合いの試合になることは予想していました。
宮城MAXも早いトランジションからのバスケットをベースにチームを作り上げてきていたので、埼玉の土俵で戦う事になるであろうと真っ向勝負で挑みました。
日本選手権の前哨戦でもあった関東カップで、宮城MAXが負けているということもあるということ、そしてその時に埼玉の選手が『藤本がいるMAXに勝つことで本当の勝利』と言っていたこともあり、僕は俄然やる気になりましたね!
埼玉の気持ちを裏切ることは出来ませんでしたし、チャンピオンに勝つことは簡単なことじゃないということを伝えるためにも決勝は全ての力をぶつけました。
また、決勝でも 『自分に挑戦する』という目標を忘れず、走る・合わせる・活かす等のチームのためにその瞬間に何が必要か?を遂行することを課題として挑んでいました。
常に難しい目標を高いレベルの試合で掲げることで、自分自身の集中力を高めるきっかけにしている中で、この決勝の舞台で戦いながらも課題に向き合えたことは大きな収穫でしたね。
試合は、序盤から一気に相手の勢いを潰し続け、約40点差で勝利!
無事に7連覇を獲得、個人賞でベスト5と10年連続で得点王も獲得できました。

試合には勝ちましたが、決勝で挙げていた課題をしっかりとクリアできなかったことが反省点です。まだまだ成長できるという事ですね。(笑)

日本選手権が終わり、次は10月に行われるAOZ予選会が今後の目標になります。
そして、私事ではありますが、5月に結婚式を挙げ、これからは夫婦としても目標に進んでいくこととなります。
結婚を機に選手としても人としてもさらに成長することは当然のこと、二人三脚で夢の実現に向けて頑張っていこうと思います。
今後ともご声援よろしくお願い申し上げます。

藤本怜央




▲ページのトップへ